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一話あたり数ページのショートショート集です。地下鉄の中ですと一駅の間に一話読めますね。
背表紙の内容紹介によれば、
四方にドアはあるが、窓一つない奇妙な部屋に閉じ込められた男。自分しか知らないはずの暗証番号を、何回変えてもぴたりと当ててくる差出人不明の謎のハガキ。自分の〈家〉に嫌われ、〈家〉から様々な嫌がらせを受けている男…。怪異、幻想、悪夢、恐怖、孤独、敵意、苛立ち、ためらい。ありふれた日常生活の中に潜む非日常的情景を描く、奇妙な味の書下ろしショートショート32編。
Amazon.co.jp: 怪しい人びと (新潮文庫): 本: 眉村 卓
とのことです。私的な解釈では、非日常的な情景のものも 1、2 なくもないですが、ほとんどは日常の範囲内ですね。「非日常的」に見えるのは筆者の分身たる語り手の密やかな空想に他なりません。一人称の語りを通すことで、その空想が染み出して現実に混ざりこんで見えるわけです。
密やかな空想、例えば、電車に乗って窓の外を退屈に眺めたとき、平行して走る忍者がいたことはありませんか。あるいは暗い階段のうえに潜む何かを察知したり、鏡の前で目を瞑っているとそこに映る自分は目を開けてたりしないかと。日常のちょっとした場面で、そんなことはないだろうと思っていながら、どうしても想像してしまうあれこれ。それを書き留めたのがこの本だと思いました。
回転寿司によく行く人は読まないほうが幸せな一冊。
日本人の食文化にすっかり溶け込んだ回転ずし。大人から子供まで、多くの日本人に愛されています。しかし、安い物にはワケがあります。安さのヒミツは、決して企業努力によって成り立っているのではありません。この本では、激安店の厨房の舞台裏から、市場が見向きもしない“キズモノ”(死にマグロや養殖物の底物、浮き物、奇形魚)流通の暗部、煮アナゴなど外国産加工品の薬品漬けの問題、そしてブラックバスやナイルパーチなどの外来種を用いた偽装魚、インチキ代用魚の実態まで、、激安魚介類のヒミツに真正面から迫る本邦初のホンカク本です。
Amazon.co.jp: 回転寿司「激安ネタ」のカラクリ (別冊宝島): 本: 吾妻 博勝:
まあ、別冊宝島なので煽り成分が非常に多いです。その辺は多少差し引いて読むべきですね。一部のしていることを業界全体がやっていることのように書いたり、添加物の危険性を強調したりが目立ちます。
回転寿司が安いのには、それ相当の理由があるとのこと。その理由を分類してみると、
個人的には、安くてそれなりにおいしければ必要に応じて外国産だろうと食べるのですが、産地や種類を偽るのは止めてほしいですね。原産国表示が法律で定められているのは小売される生鮮品や加工食品の一部で、飲食店で供される食事にはそれがありません。だからといって何でもありではないはず。
一方、(本書の内容が本当であれば)回転寿司を食べる客が代用・偽装に気付かないから成り立っているわけで、毒入り輸入魚で人が死ぬ事件でも発生してマスコミが騒ぐという事態にでもならなければ、今後も変わることはないのだと思います。
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