カテゴリ別 2003年 | 2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年
知り合いサイト: よんだもの / 暴想 / Linuxでやる夫 / 新宿Vipper / 僕だけが幸せになればいいのに。
割り箸=森林破壊の元凶と単純に決め付けるのは止め、ちゃんと調べて考えてみようという趣旨。ただ、割り箸に限定して論じているため、割り箸の擁護という体裁にならざるを得ず、ちょっとロジックのバランスが悪いですね。
以下、本書の適当なまとめ。
日本の割り箸需要は年間250億膳前後。98%が輸入で、輸入の99%が中国産。
国産の場合には建築用などの木材を切り出した後に残った端材や間伐材(植林した木のうち間引いたもの)を有効利用。中国製の割り箸は中国産とロシアはシベリアやモンゴルからの輸入木材が材料。こっちは割り箸用に木を切り倒して使っている模様。
シベリアやモンゴルの木は消費しているが、熱帯雨林はあんまり関係ない。
LCA(製品のライフサイクルを通じての環境負荷)は割箸も塗箸もきちんとは計測されていない模様。
日本の塗箸の消費量は年間1億膳ていどなので、割箸の0.5%と小さい。
割箸は使ったら捨てればいいが、塗箸は洗浄時に水や洗剤を使用する。
中国が年間に消費する木材量は3億7000万立方メートル。割り箸に使うのは60万立方メートル。全体の 0.16% 程度。
十分に手入れをして管理をして、生育する量よりも消費する量が少なくなるようにすれば、森林資源は持続的に利用可能。
使ってすぐ捨てる木を原料とした製品というものは紙類をはじめとしてたくさんあるわけですが、割り箸がとかく俎上に載せられやすいのは木の面影を強く残しているからなのかもしれませんね。塗箸という繰り返しの使用ができる製品が代替として存在するのも理由の一つでしょう。
LCA の観点から割箸と塗箸のどちらが環境負荷が大きいかはたぶん分かってません。また、木の用途は建築材・紙・燃料と様々であることを考えると、「炭はやめてIHを使おうキャンペーン」や「押し紙やめて環境に優しい新聞社になりますキャンペーン」があっても良さそうな気がしますが、どうなんでしょうね。ともあれ、割箸だけにフォーカスするのではなく、「森林資源の適切な運用」という括りで考えるべきなのでしょう。
割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題 (ちくま新書 658)(田中 淳夫)
最近のコメント:
RSS
![]()
This work is licensed under a
Creative Commons License
(note: text only. w/o web design, citations, (re)distributed softwares).