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公式サイトにはまだアナウンスがありませんが、最新の安定版 1.8.7 のパッチリリースが一昨日でました。1.8.7 を使っている方はバージョンアップしましょう。
以下、Ruby のリリースエンジニアリングについての説明です。p17 って何という人向けです。
6/1 にリリースされた 1.8.7 と 1.8.7-p17 との関係はなんでしょうか。これは、MUSHA さんの 1.8.7-p17 リリースアナウンスが端的で分かりやすいです。
本リリースは 1.8.7 リリース後に見つかった問題の修正を目的とするパッチリリースであり、安定性と互換性が向上しています。
Ruby 1.8.7-p17 has been released
1.8.7 に対してバグ修正が施されたバージョンだということがわかります。では、p17 とは一体なんでしょうか。これはパッチレベルを意味します。
パッチレベルの話の前にメンテナンス体制について書きます。
Ruby はバージョン 1.8.5 あたりからメンテナンス体制が強化されました。リリースされた 1.8.x (現在であれば 1.8.6 と 1.8.7)と、開発中の 1.8 (現在であればいずれ 1.8.8 になるもの)それぞれに担当のメンテナがいて、バグ修正、脆弱性修正、仕様変更、新機能追加やリリース計画について取りまとめています。
リリースしたバージョンにバグが見つかったとします。例えば、今回は 1.8.7 で Rails 2.0.2 のアプリを動かす際に問題が起きました。1.8.4 以前であればバグが修正されたとしても、「1.8 の最新版では直っているので、CVS から head を取り出して使ってくれ」という対応で、あまりユーザフレンドリーとは言えませんでした。1.8.5 以降は 1.8.x-pxx として公式にリリースしていますので、ダウンロードすべき「最新の安定版」が明確になりましたし、「アップデートすべきなのか」「どのような修正があったのか」も分かりやすくなりました。
このメンテナンス体制については、Ruby 1.8 - ReleasePlanJa - Ruby Issue Tracking System にテキストがありますので、興味のある方は読んでみて下さい。
さて、パッチレベルについてです。上述の ITS のテキストから引用します。
適用されたパッチの数をパッチレベルという数値がカウントしている。パッチレベルは各ブランチごとに0から始まり、パッチを当てるごとに1ずつ増える。パッチレベル付きのバージョンをRuby 1.8.5-p115のように表記することがある。
Ruby 1.8 - ReleasePlanJa - Ruby Issue Tracking System
6/1 にリリースされた 1.8.7 はパッチレベル付きで表記すると 1.8.7-p0 です。一昨日リリースされたのが 1.8.7-p17 ですので、17 個のパッチがあたっているわけです。
どのような修正がなされたかは、ChangeLogで分かります。また、Ruby 1.8.7 - リビジョン - Ruby Issue Tracking Systemを見れば、それぞれのパッチで行われたコード変更が具体的にどのような内容かも分かります。
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